その女の子…先輩は、私と安西先輩を見て驚いた顔をした後、

足早に去っていった。


「……やっぱりあいつか…」



女の先輩が去っていったほうをぼーっと眺めていると、

いつもよりも低い声で安西先輩が呟いた。

同時に小さな舌打ちも聞こえてくる。



……安西先輩、あの先輩のこと嫌いなのかな。

可愛い先輩だったけど…。