「…そっか。じゃあ、もう俺のこと避けないでね?」


先輩はまだ納得がいかないようだけど、

頷く以外何も言わない私を見ると、諦めたように顔を離した。


小さく頷く私を見ると先輩はフッと笑い、

ゆっくりと私の頭をなでた。


…先輩、頭なでるの好きなのかな。



やっぱり気持ちいい先輩の手に、もう当たり前のように目を閉じる。


先輩の手のぬくもりを感じながら、


今、胸の中にあるこの想いが何か、私はひたすら考えた。