恋愛相談は校舎裏で

ピシッと、体が固まる音がした。


…なんでよりによって今…?



「最近恭介に邪魔されてしてもらってない」


「………」



まるで私の心の中を読んだように話す先輩。


その表情はキラキラ輝いていて、断るなんて到底できっこない。



「……えっと…」


…今、膝枕するとよくない気がする…。

……私の気持ち的に。



どうにか阻止できないかと膝の上を見つめると、

今までそこで寝ていたしずくちゃんは唐突に起き上がり、

ドアの前で飛び上がって器用にドアノブを回したと思うと、

開いたドアから足取り軽やかに出て行った。



……そんな…。