恋愛相談は校舎裏で

「ほな、俺そろそろ帰るわ。今日は店の手伝いせなあかんし」


「ん、了解。また親父さんによろしくな」



安西先輩は軽く手をあげると、スタスタと校舎裏を後にした。


…歩くの速い…。



「…安西先輩、お店やってるんですか?」


「うん。お好み焼き屋。すっごい美味しいよ」



しずくちゃんを思い出し、少しトーンの低い声で聞くと、

夏輝先輩は笑顔で答えてくれる。



…夏輝先輩は毎日しずくちゃんと会ってるんだよね…。