恋愛相談は校舎裏で

私が頷くと、安西先輩は「へぇー、ほぉー」声を漏らしながら

じーっと私を見つめてきた。


…なんなんだろう。


「…たしかにそうやな。雪女って感じやわ」


「……」


「恭介!!」



初めて言われた言葉に再び口ごもる。

すると夏輝先輩が怒ったように安西先輩を睨んだ。


「おまえ、なんてこと言うんだよ!雪乃ちゃんに謝れ!」


「ちょっ、夏輝、待ちぃな」



怒られた安西先輩は少し慌てながら両手を顔の前に出した。