首だけを動かして声の方を見る。


すると見慣れた姿の隣にもう一人、

夏輝先輩よりも背は低いけど髪は派手な、誰かがいるのが見えた。



………誰?



二人は何かを言い合いながらこっちに近づいてくる。


「だーかーら!俺は用事があんの!」


「ええやん、探すの手伝ってくれや!てか、こんなとこになんの用事があんねん!」



………関西弁?



聞きなれない話し方に思わず見つめたままでいると、夏輝先輩が私に気づいた。