「小畑…」



「何ですか??部長」


奈央は俺の一声で振り返った。


「・・・今日の外回り付き合ってくれ…」



「申し訳ございません。今日は常務の会食の付き添いがありまして…」


「……そうか…じゃあ~夜は??」



「……」



奈央は周囲を見渡した。


俺も周囲を見渡す。


「引き止めて悪かった。下がってくれ…」