周囲にいた連中も佐藤を取り押さえる。



「大丈夫ですか??部長」
栗原が俺のそばに駆け寄り、意識が遠のきそうな俺に声を掛ける。


「……」


「息できますか?部長…もうすぐ…救急車来ますから…」


「くっ・・・」


息が苦しくて、呻くことしか出来ない…
アスファルトに俺の血が染み込んでいく。

死にたくないーーー・・・


「部長…気をしっかりと持ってください…」





社屋からはそう遠くない。



大勢の人だかりの中に同僚と奈央の姿を見た。