謎の非通知電話が始まって早1週間。
私は学校に来ている。
もちろん授業に出る気=教室に顔を出す気なんて、更々ない。
かと言って、屋上でサボる気もない。
私は、裏庭の木陰で寝そべって、一人黄昏ていた・・・
サワサワと風が通り抜け、その風によって木々がユラユラリと揺れる。
小鳥の囀ずりと蝉の鳴き声が木霊して、心を・・・いや、心身共に綺麗に浄化してくれるようで・・・
『クスッ・・・そんなこと、あり得ないのに・・・』
そんなときだった。
[ピロリロリンッ♪
突然、この場に似つかわしくない音に、思わず、ガバッと身体を起こしてしまった。
『はぁ~・・・』
一気に気分はどん底。
鳴り止む気配のない携帯を暫く見つめたあと、私はもう一度寝転び直した。