私は、前に向き直って、一心不乱に走り続けた。


『はぁっ・・・はぁっ・・・キツっ;』


流石の私でも、体力に限りはある。


そして、また一瞬、後ろに振り返って確認する。


『(あれ?・・・1人足りない?!・・・)』


気のせいだろうか・・・?


『(一瞬見ただけだしね・・・ってゆうか、しつこいっ!)・・・あ!!』


目の前に、使われていないであろう教室を見つけた。


『(ここなら、もし見つかったとしても、内側から鍵が掛けられるから大丈夫なはずっ!!)』


〔ガラッ!!〕


私は、その扉を開けて逃げ込んだ。


〔ガチャリ・・・〕


そして、急いで鍵を閉めた・・・


それが、罠だと知らずに・・・