ー・・・職員室・・・ー
「神野先生、いらっしゃいますか?」
職員室に入ってすぐに、美和仔さんはそう言った。
「はい、お呼びですか?理事長」
神野先生らしき人が、こちらにやって来た。
「彼が、編入生の愁那 哀瑠君です。私の甥っ子の・・・」
『は?!』
思わず、声に出してしまい、ジロリと美和仔さんに睨まれた。
『(甥っ子っていう設定・・・聞いてないっつーのっ!!)』(←心の声も男モード!)
「君が噂の理事長の甥っ子さんかぁ~・・・」
『(どんな噂になってんのっ?!!)』
哀瑠の心の中には、不満が溜まっていった。

