『だけど?』 美和仔さんの顔色が、少しずつ青くなっていく。 「・・・最近、”噂”されているのよ」 『・・・噂?』 「私の学校の・・・生徒の中に、麻薬を密売している生徒がいるって・・・」 『・・・え?』 美和仔さんの表情からして、私を驚かせようとしているのではないことが、手に取るようにわかった。 『・・・冗談じゃ・・・ないみたいですね?』 「はぁ~・・・冗談で済ませられるなら、そうしたいわよ」 『でも、ひとつ気になるんだけど』 「何?」