『う~~・・・私は昨日、ほとんど寝てないのっ!!』
布団を引き剥がされた少女はうな垂れながらも、しぶしぶ起き上がった。
ー愁那 哀瑠ー
現在、おそらく16歳。
本来ならば高校生のはず・・・だが、彼女はある特別な理由により、高校には通っていない。
身長は160cm前後。大人も顔負けの容姿と美貌。透き通るような声。
闇夜に浮かぶ月・・・をイメージした、彼女の髪は腰まで位置する漆黒の長髪。前髪の右側に金色メッシュ。
そして、何よりも珍しいのは彼女の瞳。なぜなら、オッドアイだからだ。
両親はもちろん日本人。そう、突然変異によりそうなったのだ。