きみ、ふわり。



「魅力ないとか、そんな訳ねぇだろ?
 俺の下半身はチョー張り切ってるし。
 ヤル気満々だし。
 見る?
 そういう事じゃなくて……」

 大事な言葉を続けようとしたのに、紗恵は「ほんとですか? 見せてください」と、俺に組み敷かれた状態から、スルスルと下にもぐっていく。


「ちょっ、冗談だって」

 慌てて転がるように逃げ、太ももまでずり下げていた下着を制服のズボンごと引っ張り上げて、反り立つ男のシンボルを隠した。


「本当かどうか確認します。
 見せてください」

 真面目くさった口調でとんでもない事を言い、紗恵は俺のズボンに手を掛ける。


「やめてっ」

 情けない声を漏らして、カチャカチャとバックルを鳴らしながら必死にベルトを締めた。