君が好きにならなくても





すごく明るいキャラメルブラウンの髪を、右側は横にかけていて全体的に流したようにセットしてある。



あまり、関わり持たないようにしよう。



私は彼から視線を逸らし、教室内の観察を再開した。




「……おい!」




ボ―っと頬杖をつきながら教室内を観察していた私は、隣のキャラメルブラウンの声で我に返った。