――――― 「もしかしたら―――。このときから好きだったのかも……」 「ははは。話、聞いてる感じではこのときから好きだったんだな、百合子は」 大学の食堂。 昼時とあって人が沢山いる。私は日当たりの一番いい席でしょうが焼き定食を食べている。 「じゃあさ……。結局、俺が―――掻き回したんだな…」 「そんなことないよ。結局は私の優柔不断がいけなかったんだから……」 だって。 だって。 ―――彼は私のことなんかどうも思ってないんだから……。