君が好きにならなくても




それなら、1人で行動したほうが気が楽だ。誰にも気を遣わなくて済むんだから。



私は女の集団を見つめながらそんなことを考えてた。




ガタッ!と音がし、隣の席に誰かが座る気配がした。



私はゆっくり隣の席の方に視線を向けた。



なに、この髪の色……。



私が彼に持った第一印象だ。