君が好きにならなくても




そんな女子たちの会話が聞こえた。



やっぱり2年の子だった…。




あの人たちは馬鹿にしてるけど………。



告白できる勇気があるってすごいことだよ。




「あ!帰ってきたよ。小嶋くん!」




その会話と同時に、後ろを振り向くと乱れていた髪が綺麗に戻された直人がいて、自分の席へと歩いていき、座った。





そして、数学の教科書を机の中から取り出した。