君が好きにならなくても




可愛いらしい声が廊下から聞こえ、私はすぐさまそちらをみた。



2年生かな。すごく可愛い子が頬を赤らめながら、直人の方を見ている。




直人は少しだるそうに彼女のもとへ行き、2人でどこかに行ってしまった。




「きっと、告白だよ!」



「だね~。何、あの子!!?」



「確か……2年B組の関沢瑠美って子じゃなかった~?」



「へぇ~。すごいねぇ―。振られると分かってて告白!」



「ははは。確かに~。絶対、小嶋くん振るもんねぇ!!?」