「その表情がなんとも言えないというか。すごく儚げで………」




俺も彼女を今朝、中庭で見たときそう感じた。




ずっと桜を見つめてるその視線、表情に―――心が奪われたんだ。




彼女がいなくなっても、ずっと固まってるぐらいに彼女に見とれたたんだ―――。




そのあと、彼女の座ってたベンチに近づくと………。




青色の手帳が落ちてたんだ。