てか――。 俺、なんでさっきから彼女のこと気にしてるんだろう。 優也の言っている女性をすぐ彼女に置き換えたりとか―――。 もしかして……俺。 「昼見かけたんだけどさ、みんなが帰ってる時間に中庭にいるんだよ」 彼女のこと――――。 「中庭のベンチに座って大きな桜の木をずっと眺めてるんだよ」 ―――――好きになったんだ。