手帳に挟んであった桜の花びらを見つめてたら、無性に中庭に行きたくなった私はカバンを肩にかけて。ダッシュで中庭に向かった。



まだ、満開の桜の木。私は木のベンチに座り桜の木を見つめた。



どっちかというと、満開の桜の木より少し散り始めた時の桜の木の方が私は好き。



でも、中庭の桜の木は満開でもずっと見つめられる。



ボ―ッと桜の木を見つめてた私は、結構な時間見ていたようで誰かに声をかけられるまで現実を忘れていた。



私は声をかけた人の顔も見ることもせず、慌てて家へと帰った。