君が好きにならなくても




「ふ―ん。それより、おまえグループとか入らねぇの?」



周りの女グループを見ながらそう言った直人。


3人や2人など少数グループが何個もあって、正直うざい。



「別に、入らなくていいよ。グループとかわざわざ入ってたら、常に自分を偽とかないといけないのが疲れるし…。それなら1人で行動するほうが気楽じゃん」


「ふ―ん。なんか、百合子ってすげぇ―な」


「………そうかな?」


「おお。だって普通の女子って仲間外れとかを1番嫌って、1人で行動するなんてもっといやなことなはずなのに……百合子はあえて1人でいる方が楽って……すげぇ―よ」