ファンファーレに想いを乗せて


繋がった手を握り返して彼は話しを続けた。


「でも、全てがアイツが仕組んだことだって分かった時、別れを口にしたら、『今、別れたらあずさに何するか分かんない』って言われてさ。
そんなことさせないって強く言えなかった。
アイツなら何かするかもって、そう思ったら、動けなかった」

情けないよな


そう呟き

「情けないけどさ、黙って期間まで待つしかなかった」

ごめんな


そう言ってふわりと優しく笑った彼に、ブンブンと首を横に振った。