ファンファーレに想いを乗せて


「分かるよ」

寂しげに放たれた言葉に彼を見上げれば、


「俺だって、同じだし」

呟かれた言葉は、私に言ったものなのか、それとも自分自身に言い聞かしてるのか分からないくらい小さい。



「好きな奴が他の奴のことで泣いたり、苦しそうに笑ったり。そういうの、見てるだけで辛くなる」


「……桜井、くん?」



苦しそうにそう言われ、真っ直ぐ見つめる目を合わせれば、何故か泣きそうになる。




「久保田が、好きだ」

一瞬、ほんの一瞬、時間が止まったような気がした。