「ファン第一号」 「え?」 急に何を言い出すのだろうか。 彼は毎回唐突な言葉を私に言い出す。 「ファン第一号になっていいか?あんたの本当のファンに」 本当のファンとはきっと私が【星】であることを知ったうえでのことを意味するのだろう。 その答えはすでに決まっていた。 「もちろん。よろこんで!」 嫌わけがない。当たり前になっていいに決まってる。 「よっしゃー!じゃあ、改めてよろしくな!」 彼は大喜びして、私に手を差し出す。 私はそれに答えて、握手をした。 「こちらこそよろしくね」