さて、どうやって今朝のことを彼女に切り出そうかと考えているうちに
俺は只今彼女に頭を撫でられてます。
(何で…?髪フェチ?)
「えっと、何で頭撫でられてるのかな…?」
「あ、ごめんなさい。つい…」
(つい?ついで頭を撫でられるものなのか?)
彼女は撫でるのを止めた。
「あ、もしかして嫌?」
俺の方が身長高いせいか、彼女は見上げて聞いてくる。
(う…嫌ではない…)
「嫌じゃないよ」
と、本音を言ってしまう。
本当に頭を撫でられるのは嫌ではない。
だが、何だろう。このモヤとしたようなムラとした感覚は…。
彼女はにこりと笑って、再度撫でてくる。
「でも、何で撫でてくるのかなあと」
「ふわふわのサラサラそうだったから?」
意味不明だ。
だけど何故かその回答が笑えてきた。
「ぷはっ。ってきり髪フェチかと思った」
「んー、違うけど。何だろう?あなたが猫みたいで…」
「え?」
何故かショックだった。
「あ、えっと、そういうのじゃなくて。あなたが小動物に思えて」
「いやいや、それさっきと変ってないから!」
と思わず突っ込みを入れてしまった。


