さあ、俺と秘密をはじめよう



生まれて初のお友達。それはとても貴重でかげがえのない存在。

私には今まで友達と言う人すらいなかった。

性格やら見た目のせいで作れなかった。


だから、今朝の事は私にとってすごく嬉しい出来事だった。


(もう一度彼に会いたいです…)

そう願った。




いってきますと言って、返事が返ってくるはずもない家を後にし学校に向かった。



学校に着き、下駄箱を開けるとたくさんの不幸の手紙―――いや、いやがらせの紙や暴言の手紙などがあった。

(毎日もまー、飽きずによくやるわね…)

若干、呆れ気味の私にとってこんなことは日常茶飯事であり、慣れっこだ。


大方これをやった犯人は大体予想はついてる。

とりあえず、紙の資源は無駄遣いだが持って帰るわけにもいかないし、ゴミになるだけだからゴミ箱へと捨てた。


そして、教室に向かった。

教室に入る前から、憂鬱になる私はドアの前で軽く深呼吸した。



よしと思ってドアをガラガラと開けた。