「陽はどうなんだ?」
急に俺に話を振ってきた八嶋さん。
「何がですか?」
「ちゅーだよちゅー」
「ねずみですか」
「こいつもか…」
やや呆れた感じでぼそと呟いた八嶋さん。
???
ねずみじゃないのか?
八嶋さんは俺の耳で囁いた。
一瞬ぞわとして気持ち悪かった。
背筋が凍るかと思ったぜ。。
だが、その言葉に俺は一瞬フリーズしてしまった。
「女とキス…ちゅーしたことあるか?いっとくがねずみでも魚のやつでもねーぜ。唇と唇を合わせる方だ」
口と口?
あのよく恋愛ドラマとか映画とかで見るワンシーンのやつか?
もしくは知砂が見てる少女漫画で書いてあるやつのことか?
キス?傷?キズ?NOTキス―――KISS!?
「あー陽の奴フリーズしやがったぜ」
「ま、まじで?おーい陽?あーきーら」
そう呼びかける諸星さんは俺の目の前で手を振る。
「これは完全に固まってんな…」
「だろ?」
俺はフリーズから解けた。
KISS・・・唇と唇…を合わせる…
ボンっ(脳内爆発の音
この時何故か星名の顔を思い浮かんでしまって、俺とあいつがキスしているシーンが脳内の中に
上がってしまった…。
「陽が爆発しやがった!」
俺なんで…星名のことを?
訳わかんねー第一、俺と星名はそういう関係じゃない。
なんでだよ…
なんで星名なんだ?
あーなんでだ?訳わかんねよ!!
つーか、そういうイメージが浮かぶこと自体恥ずかしい…
「うわああああああああああーーーー」
叫び出す俺に
「うわあああああーーー」
と、文東さんも叫び出した。
星名ごめん!すまん!明日の朝絶対に謝る…。
消えてなくなりたい気持ちになった俺だった。
それと同時にまた星名とキスしているシーンが思い浮かんでしまった。
うわああああああああああーーーーー


