さあ、俺と秘密をはじめよう



本人は隠してもいないらしいが全然バレてもいないし、逆に知らなかったんだろうな諸星さんは。



「その様子じゃ彼女いるんですか?」

「うん、いるよ」


あっさりと答える文東さんに一同唖然。


いるようには見えない文東さんだが、

逆に違和感もなく謎だらけだった。

そして、数分遅れで

「「『ええええええええええええええええええ』」」

と、大騒ぎになり、雄たけびが跋扈した。



「まじか…」

「予想外の大打撃ですね…」

「だな」



「いつからなんっスか?」

「何が?」

「彼女出来たのが」

「うーんとね、高三の5月辺りだったかな」


何気に真面目に答える文東さん。

大人だ…と意味もなく感動する俺がいた。




「じゃあ、古坂さんもうキスは済ませたんですね?」

八嶋さんが質問する。

「え?鱚?食べたよ」

「いや!違いますって!ちゅーの方ですよ、ちゅーの方」

「ねずみ?」


天然な会話をする文東さんに諸星さんと八嶋さんは苦笑いする。


「違いますよ!彼女さんとキスしたんですか?ちゅーしたんですか?」

ここまで言えば伝わるだろうと言った風な八嶋さんに、


「え?え…え…ちょ」

あたふたし始め、顔を真っ赤に染め左手で顔を隠し始める文東さん。


文東さんが照れてる!?いやこれは…。


「かなりの予想外だな…」

「この反応は何だ?」

普段ニコニコしてるか、ポーカーフェイスな文東さんが照れたり焦ったりしているところは初めてだ。

皆予想外かつピュアな反応をする文東さんに視線を集めた。