そうスマートかつ何と言う個人情報を聞き出す諸星さんに
スタッフ一同と女性のお客様は聞き耳を立てる。
実はというと俺も少し気にはなっていた。
文東さんは性格も顔もいいし、身長だって高い。
モテてるに決まっているだろうけど、
彼女がいると話には聞いてはいなかった。
しかも、文東さんは自分のことを一切話はしないからこの情報はかなり貴重だろう。
「じゃあって…それはどこにつながるんだろ?」
と、苦笑いする文東さんに
「いいじゃないっすか」
「タク君…知ってると思うんだけど」
「へ?」
「『えええええええええ』」
俺も含め、隣にいる八嶋さんとスタッフ全員驚く。
「タク、マジで知ってんのかよ!」
「知ってるんですか?諸星さん」
「え?え?俺?」
「お前以外に誰がいんだよ!!」
「なんで俺?っていうか俺知らない」
「はぁ?」
「と、諸星さんは言ってますけど文東さん…」
「え?知らないんだ。そっか。ってきりおれはタク君同じ学校だったし同じ学科だったからさ、知ってるかと思ったんだけど違ってたんだね」
「え?知らないっすよ。っていうか、俺と古坂先輩って同じ学科でしたっけ?」
まず、そこからかい!と突っ込みたくなる。
「学校は同じだったよね?」
「学校は同じっスね」
「学科は?おれ、音楽科だったけど」
「俺、普通科だったんですけど?」
違うじゃん!というか
文東さんも音楽科だったんだ。
「え?まじで?」
「まじっすよ」
あちゃ~と頭を抱える文東さん。
「そっか。なら知らないのも当然と言えば当然だけど。隠してもいなかったんだけどなー」


