さあ、俺と秘密をはじめよう




「そこのピュアボーイズ」

八嶋さんたちが俺たちに声をかけ、

右手でこいこいと手を振り誘い出す。


ピュアボーイズって何だよ…。


「何ですか?」

「ん?何?どーしたの?」


八嶋さんの所に向かう俺たちに

八嶋さんの隣にいる諸星さんが百面相しながら悶えていた。

俺が諸星さんに視線を移すと

「陽…今の諸星を気にしてやんな…」

と諭す。

つまり、諭せともしくは無視してやれってか…。



「っと、まぁなんつーかだが…オーナーの命令でだな…」

八嶋さんは口を濁すかのように苦々しい表情で俺たちに言う。


「うん」

「はい」


「お前たちにだな…そのよ…」

何かを言いかけようとした瞬間、諸星さんが八嶋さんの口を覆い隠し、止める。


「わあぁぁぁー、やっぱりやめろ!!俺はこいつらを黒く汚す気にはなれねー」

「だけどよ…」

「「オーナーの命令は絶対…」」

二人はため息を吐いた…。


諸星さん…八嶋さん…お二人の気持ちは

「「心中お察しいたします…」」

文東さんと同時に声を揃え言った。


言いたくないことや、したくないことでもここではオーナーつまり陟さんの命令は絶対である。

遂行しなければ俺たちが殺られる。



「何を言うのか分からないですけど…俺たちで良ければ言って下さい」

「陽…」

「うんうん。何を言うのか分かんないけど…さかやんが命令したんだったらねー?」

「古坂先輩…」



諸星さんは文東さんのことを古坂先輩と呼ぶ。

なんでも、高校の時同じ学校だったらしい。


『文東でいいのに…イタク君には前にも言ったはずだよ?』

『いや、先輩は先輩ですから!』

と言ってそんな感じにそんな感じに呼んでいる。



「ありがとう!二人とも」

今にも泣き出しそうな諸星さんだった。