さあ、俺と秘密をはじめよう




「違ってたんだねー」

「みたいですね。俺もってきりそういう意味だと思ってたんですけど」

「おれもおれもー」

「言葉って奥が深いですね…」

「だねー」

「辞書に載っているかな…」

「どうだろ?」

俺の手元には今辞書なんてものは持ってないため調べることができなかった。

携帯で検索したいところだけど、辞書と同じく手元にはなく、

スタッフルームのロッカーの中だ。


仕事中に携帯使用禁止でばれたら殺されるため、誰も今は所持していない。



「後で調べてみようか?」

ニコニコと太陽みたいに笑ってる文東さんはそこにいるだけでマイナスイオン発生だ。


男性なのに…。これが女だったら間違いなくモテてるだろう。

オアシスとして憩いの場所となる。

だけど、そう性別を感じさせず、この場を和ませてるのはやっぱり文東さんだからだと思う。



「はい」と笑顔で返事をする。


ん?今気付いた俺は文東さんに問う。

「文東さんでも分からないことってあるんですね…」

「え?あるよーそりゃーね…」

「そうなんですか?」

「えーなんか、おれ全て知ってるみたいな?人間じゃないとか思われてる?」

「え…そんなことは…」

一度も思ってませんでしたなんて言えない。

正直、思ってた。

文東さんに知らないことなんてないだろ?とか余裕で思ってた。


「あはは。思ってたんだね」

「すみません…」

うう…申し訳ないとしゅんとする。


「いいよ。いいよ、気にしてないからさ。一応おれ、人間だよー」

一応何ですか!?と突っ込みたい。


「分からないことなんて沢山あるよ。まだ学生だし、大人に比べたらねー」

苦笑いする文東さんに俺は共感を持てた。

そりゃーそうだ。

大人と比べたら俺たちはまだまだで、甘えたきりの子供だ。