陟さんが無理やりしたんだ。
ここでは陟さんの言うことは絶対的で、
陟さんが例え黒猫のことを白猫と言えばそれは黒猫でも白猫となってしまう。
陟さんに逆らえば、簀巻きにされナイル川に落とされるというのが
ここBar「CROW」の暗黙の了解だ。
過去、陟さんに逆らったやつがいたがそいつらは皆生きて帰ってこなかったという有力な噂がある。
あるものは地上8500Mからスカイダイビングされ、エジプトに落とされ、
またあるものはサバンナで正体不明の種族にさらわれ、
そして、またあるものはNASAのスペースシャトルから月に飛ばされたという…。
それだけ恐ろしいのだ。
まぁ、皆、文句を言わずやってるのは、陟さんの恐怖政治もあるんだけれど、
給料と待遇がいいからだ。
能力のあるものはそれに見合った対価が支払われるし、年に2回ほどの海外研修というなの旅行が味わえる。
しかも、それらすべての旅費はタダというね。
それを糧にして、皆頑張ってやってるし日々精進し励んでいる。
このBarは平均年齢約25歳の若いやつらばかりだからまだまだ伸びること間違いないだろう。
一番若いのは俺で間違いないんだろうけど。


