「おい、タク。お前、こいつらにナンパの意味と恋というものとその他もろもろ教えてやれ!」
「は?っちょ、オーナー嫌っすよ!」
こいつらというのは陽と文東のことだ。
ちなみにタクと呼ばれた青年はこのbarのスタッフだ。大学1年で根は軽薄そうな見た目は中の上でおちゃらけた面倒見のいい人。そしてエロの伝道師・・・いや夜の司令塔と呼ばれるくらい変態らしい。(BYタク同僚)
「オーナー命令だ!つーわけで、俺は頭が痛いから支配人ルームで休んでくるわ・・・」
「ちょ・・・オーナー!!」
スタスタとタクの言葉に耳を傾けずに去っていく。
「逃げられた・・・」
ポンと肩を叩き同情してくる同僚、八嶋 大地(ヤシマ タイチ)に
「どんまい・・・」
諸星 イタク(モロボシ-)は泣きそうになる。
「タイチ・・・代わってくんねー?」
「無理。つーか嫌」
即答する八嶋に
「だよな・・・」
無理もないと思ってしまう諸星 イタクであった。
途方にくれそうなことだ。
陟がイタクに押し付けたのは汚れ作業みたいなものなのだ。
「あーーーーーー!!俺には無理だーーーー!!」
逃げようとするイタクにタイチは引きとめる。
「タク!逃げるな!逃げちゃ駄目だ!」
「なら、タイチ代われ!」
「ぜってー嫌だ!俺に出来るとでも思ってのんか!?」
「お前なら出来る!!」
「無茶言うな!出来ねーよ・・・あのピュアな塊の二人を黒に染めるなんて・・・」
「だよな・・・。もし・・・染めてしまったら・・・罪悪感が・・・」
イタクの言葉にタイチは頷く。
「ああああああああーーーーー」
「俺たちはいつこんなにも汚れきってしまったんだろうな・・・」
「だな・・・。俺たちにはあのピュアな塊共を黒くするにはあまりにも・・・」
「「……まぶしすぎる」」
「でも・・・オーナーの命令には・・・」
「「絶対服従」」
はあとため息を吐くイタクとタイチであった。
((俺たちはどうすればいいんだーーーー!?))と頭を抱え込んでいる二人に対して、
陽と文東はと言うと……。


