さあ、俺と秘密をはじめよう


『どこの乙女だよ!!』

陟さんを含めスタッフ総勢ツッコミだ。

自分がナンパしたんだと思うと恥ずかしくなるわけで・・・

生まれて16年俺は彼女すらいないわけで・・・

無論、女性とか付き合ったこともないし、する暇すらない。

告白もされたことがない。

モテない人生だ。

星名や知砂以外の女性は基本苦手な俺だから、仕事以外で女性と関わり合う気すらない。


それなのに・・・それなのに・・・


あああああ~俺はなんて恥ずかしいことを・・・。

というかすでに俺の思考回路パニックで壊れ気味?かも・・・。

どうしよ・・・どうするべきだ・・・。


「あー、陽・・・。悪い」


どうするべき!?
陟さんの声すら俺の耳に入ってこなかった。


百面相している俺。


「さかやん。陽君完全に聞こえてないよ?」

「だな・・・」

「百面相してるところは面白いんだけどねー」

「文東・・・お前・・・。まぁいい。陽!」


どうしよ・・・どうしよ・・・

ボンッ(←脳内爆発音


「あ・・・」

「番・・・じゃなかった、オーナー、陽のやつが爆発しました」


「「・・・・・・・」」

「ったく・・・陽はピュアボーイだな・・・」

「さかやん・・・それ言ったら・・・ダメっしょ」

「「うんうん」」

文東さんの言葉に頷く二人のスタッフたちのやり取りなんか当然目に入っていなかった。



「あのな・・・陽、聞け!お前、間違った意味で覚えてるぞ・・・」

「……?」

「ナンパ=告白でも付き合うでもないからな!」

「え!?」

違うの!?

「違うの!?」

文東さんが陟さんに聞き返す。


「は?」

「はい?」

『ええええええええええ』

「文東・・・」

「「古坂・・・」」

(スタッフ一同:お前(古坂)までもか・・・)


驚く皆に本来静かであろうbarに相応しくない騒音に、空気である。

なんだ、このピュアな空気は!?しかも中学生日記みたいな?

桃色な空気も合わせあった異様な雰囲気は!?とお客さま方は思ったであろう。


「あぁ~俺、頭痛くなってきた・・・」

「オーナー俺もッス・・・」

俺も俺もと次々と陟さんに同意する者が勃発する。