控室に行き、俺は着替える。
控室では先に古坂がいて、着替えていた。
上半身は裸だった。
「あ、古坂さんも上がりっすか?」
「おう、明日大学の講義が1限からあるんだよ」
「大変っすねー」
古坂さん…古坂 文東(コサカ フミト)。大学3年生で
ここBar「CROW」のバイト仲間である。
CROWで3番目にお客様に人気を誇る稼ぎ柱である。
茶色の髪で黒い瞳典型的な日本人。
性格は陟さんのお墨付きってくらい良く、気さくで明るく活発化でお兄さん的存在かつムードメイカーといったところだろう。
しかも、この人の情報量はかなりすごく正確だ。
どこから、そんな情報を仕入れてきたんだ?と時々バイト仲間たちも思わせくらいだ。
そして、その情報源は秘密らしい。本人に聞いてみても絶対に教えてくれない。
「まぁねー。でもそれは陽くんも同じでしょ。それとおれのことは文東でいいって言ったじゃん」
「あはは、でも、古坂さん俺よりも年上ですし」
「年上って言っても1・2歳しか違わないじゃん」
「いやぁー、えっと…」
ここでは俺は20歳ってことにしてもらってる。
というか、


