さあ、俺と秘密をはじめよう



きっと照れているに違いない、星名は。


そっと、他の奴らには聞こえないように言った。

「良かったな、友達が増えて」

うんと首を縦に振る。


(可愛い…)

照れている星名もいじけている星名もみな星名で、

もっと彼女の色々な姿を見てみたいと思った。


「それで陽、復讐って何だ?」

星名に尚弥たちを紹介することに夢中で話がそれて、すっかり忘れていた。


(話を戻してくれてサンキュー昌太)


「あー、それなんだが。星名話しても大丈夫か?」

苦痛な顔をする星名だが小さく頷き大丈夫と答える。


俺は教卓の前に出る。

そして、作戦…復讐をこれから話そうかというところでチャイムが鳴り、それと同時に現代国語の教師、水野 瞬夜先生が入ってきた。

「おらー、席に着きやがれ、一応な」

(一応って何だよ…)