さあ、俺と秘密をはじめよう



俺はカウンターの中に入り、お客様にお酒を作る。

普通なら俺よりも店にいるバーテンダーのスタッフに任せるんだろうけど、

これでも一応俺はこの店のバーテンダーでもある。

ちなみにバーテンダーには資格がいるんだが、もちろん持ってる。

というよりも、支配人に無理やり試験に受けさせられ持たされた。

バーテンダーの資格は3段階あるんだけど、

俺は3段階の資格を持ってる。普通は25歳以上で協会在籍6年以上、実務経験7年以上が対象なんだが

何故か俺はそれをすっ飛ばしちゃってる。(注意;普通はあり得ません。あくまでこれはフィクションです。のでご了承を)

まぁ、たぶんここの支配人であるオーナー榊 陟(サカキ ノボル)【35歳・独身彼女あり】の裏工作だろう。

つーか、権力?だろう。たぶん。

よく、分かんないけど

この人、陟さんはとにかくすごい。


何がすごいって?何に関してもだ。

この人に逆らうやつはこの世にいないと言うほどすごい。

だが、実際、陟さんに逆らえるのは溺愛している彼女さんだけだという。(同バイトの古坂談)

そして、その彼女さんを未だ誰も見たことがないという…。もう、これはこのバーの七不思議に近いだろう。