「柚希奈、ここで神と会うんだよ」



「そうなんだ」



大きな扉がギィィと音を立てながら開いた






「柚希奈、自信をもってやりなさい」





「うん。お父さん……ありがとう」





私が部屋に入ると、扉が閉められたら








「真っ暗…」








『汝………………何しにきた………………………』





「声が……どこから?」






『桜華の神子か……?』





「そうです」




『我はこの地の守護神、ヒノガ……』





「ヒノガ……様?ヒノガ様、お願いがございます。この地のバランスを取り戻してほしいんです」





『………そなた、恋仲の男がいるな』