「直接意識を疎通させる?」




「はい。ですから、桜華家の姫はみんな、特殊な力を持って生まれるそうです」




「じゃあ、私が力を持ってるのは…」




「桜華家の姫…神子である証拠になります」




そうなんだ……

この力は、みんな持って生まれてるんた……





「柚希奈様がご存知の今、桜華柚希奈を名乗っている女は神と意識を疎通できずにこの地の状態はとても不安定になりました」





それで、バランスを戻すのが、私の役目……



桜華の姫として……




神子として……





「分かった。頑張ってみる」



「ありがとうございます!」 




「着替え終わったよ?」



私のやれることをやれるだけ頑張ってみよう……



「では、髪をすきましょうか」




「うん!お願い!」



そう言って、姫奈ちゃんは、私の結んでいた髪をほどいて、髪にくしをいれた