そして、その日の夜…… 『誠』の文字をかかげ、私達は池田屋を目指した 「では、私の合図で入ってください」 「分かった」 私は着物に着替えて、薬を袖口に隠して、池田屋にいる浪士達の部屋に向かった 「失礼いたします」 戸を開けると、お酒の臭いが充満していて、浪士が何十人もいた 「なんだ?お前?」 浪士のひとりが近づいてきた 「私は、主人にみなさんのお相手をするようにと……」 気づかれないようにしないと……