時を超えた出会い




「君は、精霊の力を使うことによって、代償を受ける事も知っていた......一体、誰に聞いたんだい?」




「えっと....目をつぶると、頭に流れてくるんです。精霊の力を表す色の事は未来のお母さんに聞きました」





「!?」




お兄ちゃんは、かなり驚いてる様子だった




「あの女....余計なことを...」




「巫女の力が目覚めつつあるのか......」




律くんは、何かを考えるように頭を抱えていた





「柚希奈、もう精霊の力を使ってはいけないよ?もう君が苦しむ必要はないんだから」




お兄ちゃんはそう言うと、私の頭を優しく撫でた



「分かった」




私がそう言うと、お兄ちゃんは安心したように笑った