「柚希奈?」



「え?あ…何?」


「いや…ぼーっとしてたからさ…」


頬をポリとかきながら平助は言った



「大丈夫だよ?」



「そっか…なら、いいんだ♪」



『平助~柚希奈~まだか~?』



ふすまの向こうから、原田さんが聞いてきた



「あ…左之さん達、忘れてた」



「私も…」


私がそう呟くと、平助くんは、『一緒だな♪』と言った



私はコクリと頷いた