「柚希奈………?」



中から、出てきた男性は私を見て驚いている



「涼白様、彼女が本物の桜華家姫の柚希奈です」




「!!」




この人……誰?




「柚希奈様、この方は、桜華涼白様、柚希奈様の兄上様です」




お兄ちゃん……?



「姫奈ちゃん、この人が私のお兄ちゃん……?」




「はい」



「そうか……柚希奈が戻っているとは、父上から聞いていたが……」




お兄ちゃんらしい人は私を見て、優しく笑った