部屋に戻ると、原田さんが書き物をしていた




「原田さん、何を書いてるんですか?」




「あぁ…いろいろな…」




「へぇ~」




つなげ字で、墨だ……




そっか、シャーペンとかないんだ……




原田さん、忙しそうだし……



どうしよう……




そうだ!!



読みかけの小説があるんだった!!




私はカバンを開けて、小説を取り出した