「男」にまったくキョーミがナカッタ私、竹松 かおるに「彼氏」ができたのは……そう。あの日…
            ☆○☆一ヶ月前☆○☆
「あーあッ 今日もザワザワしてるしーッ」
「そうだね~ くいなちゃん」
彼女は、釘木 くいなちゃん。私の親友。
「まったく だあーーーれのせいだと思ってんのよォ」
「えー?」
「かおりは、人よりモテるんだよ!?」
「?」
「実感してないんだもんねえ…」
そうなのかな?まあ確かに、そうかもだけと―――
ドンッ
「いたあ」
「大丈夫?」
「ええ…」
「おわびに…コレッ」
「エッ?」
ドキッ
アメ?
「じゃあ!急いでるから」
誰だったんだろう…
「あ、くいなちゃん ごメンネ」
「それより、かなり、イケメンだったよね」
「う…ん!」


「それでね~~~~」
「アッ みんなー!!!先生来たヨおお」
「じゃあね~」
「うん」
「センセーだぞ~ 今日は、転校生紹介だぞ~どうぞ~」
「どーーーーもーーーーー」
(あれ?あの子… さっきの―――)
「山野 かおるっていいまーーす!よろしく!」
「はーーーーーいッッ」
「何ーーーーーーーーー?」
「好きな食べ物は?」
「アメ!」
(だからアメ?)


「あっ!」
ズカズカ
「朝の子だよね?」
「うん そうだよ」
「いきなりだけど好きですッ!付き合ってください!」
「ふぇ????」
「ひと目ボレしたんだ」
心では混乱中だったけど…口が勝手に動いた。
「いいよ」
「ホント?」
「よっしゃあ!」
この時、なんで「いいよ」っていったのか、自分でも不思議~だった。
なんか、あの時、かおるクンにぶつかってから、なんか、頭がグルグル……どうなったのか自分でもわかんないィィーーーッ!
「エッ!?付き合うの?」
「え?あッ、くいなちゃん」
「もちろん^^」
「今まで生きてきた中で恋人いなかったのにい?」
「うん^^」
「負けたあ あたしも恋人つくりたいい~~~」