『姫』



それは、この世でたった1人だけ、私が呼ぶことを許した名前









「…姫、…姫…姫……」


佐竹君が強く抱き締めながら、その名前を呼ぶ




佐竹君…


いや、



「コ…ウ…?」





今、思い出した