可愛いなぁ…。



本当に可愛いなぁ…。



やっぱ僕、小雪のこと好きだなぁ…。



「ねぇ、小雪。」



「なによ!」



にやける口元をキュッと引き締めた僕は、ブランケットを握りしめ、ふてくされたように唇を尖らせる彼女の顔を覗き込みながらポンポンと頭を撫でた。



「好きだよ。」



瞬間、彼女の髪に触れるだけのキス。



「好き。」



「………ん。」



ふんわり柔らかな髪から顔を上げ、彼女の顔を覗き込めば、コクリと小さく頷く彼女の顔は耳まで真っ赤。



やっぱ可愛いなぁ…。



彼女の髪に再び触れた僕は、少しだけ伸びた前髪を梳くように優しく撫で続けた。