「葵もようやく最近キスが上手くなってきたな」 「さいきん? それまでは下手だった。って事?」 「ど下手。今までどうやって生きてきたわけ? そんなんだから、彼氏ができなかったんだよ」 普通の人なら、こんな罵倒浴びせられたら再起不能だよ遼也 私だから… 許してあげるんだよ? 「でも、遼也に特訓してもらったから次は……」 ん? 次ってことはないか。 私たち付き合ってもう半年。 パリのデートから良好な付き合いを続けてきた。 遼也がムッとした顔をする。 すぐに、遼也の薄い唇が私を襲う。